心臓移植と尊厳死
ある日突然に心筋梗塞で昏倒し 生死をさ迷った夫
目が覚めたら、体に穴があけられ
そこから管が延びて人工心臓が付けられていた
その時の衝撃たるや いかばかりか…
それから新しい心臓との お付き合いが始まった
この心臓は長持ちせず しょっちゅう交換しなければならない
血栓が付着し いつ剥離し欠陥が詰まるのか分からないからである
もうすでに12回もの交換手術をやった
心臓交換だから命懸けの大手術である
その度に死ぬ思いの大手術
生き延びる道は
交換手術を続ける
又は心臓移植のみである
心臓移植はドナーあってのこと
それもいつになることやら…
もう体は傷だらけ 心までボロボロに
こんなに辛いのに
何で意識が昏倒し 生死をさ迷った時に死なせてくれなかったのか
明日が見えず 生きる希望をなくした夫が恨めしく言う
妻は医師に二者択一を迫られた
人工心臓を付けなければ死ぬ
妻は突然の夫の不幸にうろたえた
医師の有無を言わせぬ 決断しろとの要求
当事者の夫には 突然の意識不明で意思確認も出来ない
どうしたらいいの!? あなた・・・。
妻は考えて考え 考え抜いた
誰も結論を教えてくれない
もしこのまま死なせたら 一生後悔する
生涯後悔の人生を歩むよりも…と今の道を選んだ
小さく肩をすぼめ 妻は俯きながら言う
夫は明日への希望が持てない
これからも死ぬより辛い治療が待っている
心臓移植を待ち続ける日々
新たな心臓もドナーのことを考えると そこまでして生き続けていいのかどうか…
悩みと辛さは果てなく続く
本人の幸せとは!? 生き続けることか…
家族の幸せは 生き続けてもらうことか…!?
医師の使命は死なせぬことか…
臓器移植 尊厳死の言葉は重く問い掛ける
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心臓移植と尊厳死
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